大宝＠長洲

今や取り壊してしまった、実家のすぐそばなんです。だけど、子供のころから一度も来たことがありませんでした。ようやく時機を得て、積年の夢が実現しました。平日お昼少しすぎの暖簾をくぐると、作業服姿のおっちゃん達、近所の人と思しき、ご年配のご夫婦など、和んだ雰囲気。だけど厨房は、次から次へとどんぶりを重ねていきます、どうやら出前対応のよう。中華なべを振るうのは、息子さんらしきおにーちゃん、お嫁さんらしき女性が配膳。外から、ヘルメット姿で帰ってきたのが、出前担当のお父さん、でしょうか。店内の和み具合とは別に、忙しそう。厨房の喧騒に負けないよう、大声で「ラーメン一杯ください！」と叫びつつカウンターの隅に陣取ります。座った後、改めてメニューをまじまじと見ると、意外にも若い感覚、というか街中で見かける感じのメニュー。ラーメン一杯450円、今となってはリーズナブル。さて、意外に待った後やってきたラーメン。まずは一口、スープを。「そうか、ここは熊本県なんだ」ということを思い起こす味、そうニンニクチップが最初から利いています。トンコツ臭はさほどでもありませんが、しっかりとした出汁感。麺は、玉名ラーメンに似た、ちょっと短めの麺。モソモソ、というかモグモグ感を感じます。これもまた、福岡のラーメンとは違う食感です。ちょっとした旅行者感覚を感じつつ、お店をでました。いつかまた来れるかな。